長い"つっぱり棒"を自作してカーテンを吊ってみた

一般的に、"つっぱり棒"とは、90cm〜180cmの幅で、ねじ式になった部品を回転させることによって、長さを変えて壁と壁の間に突っ張らせることができる棒状の器具のことを言います。


一般的なつっぱり棒の使用例。幅が可変であるが、その分突っ張る力が弱く、シャワーカーテン等の軽いものしか吊るせない。

しかし、今回必要となったのは、幅3250mmの壁に渡すつっぱり棒。3メートル超えの市販のつっぱり棒は、どんなに調べても見つかりませんでした。その理由は明白。幅が3メートルを超えると、突っ張る力だけでは吊るすものはおろか、自重にも耐えられなくなってしまうからです。もちろん、壁に釘状のものを打ち込んで固定するタイプや、金具で壁に固定するものであれば可能ですが、今回はマンションのコンクリート壁を傷つけることなく突っ張らせる必要があったので、それらの方法は選べませんでした。

そこで、やむなく長い"つっぱり棒"を自作することになりました。
お世話になったのは、またしてもホームセンターの工作室。

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材料は、直径25mm、長さ3500mmのスチールパイプと50mm×50mmの防振ゴム2枚だけ。

まず、工作室で、スチールパイプを3242mm(実寸-8mm)にカットします。


防振ゴムは、表面と裏面の目の向きが90ずれているので、垂直になる面にパイプの径と同じ溝をつけます。あとは、壁に防振ゴムとスチールパイプをあてがい、斜めの角度から徐々にずらし込んでいけば、しっかり固定されます。


完成しました。カーテンはミシンが無かったので、家具屋さんにお願いして作ってもらいました。3メートルを超える長さをつっぱり棒で支えると伝えていたので、家具屋さんは心配していましたが、この方法であればたわむことなく突っ張らせることができました。


※追記:じゃぱさまのアドバイスを受けて、壁と防振ゴムの間にダンボール片を挟み、色移りを防ぐことにしました。