三陸新報(20110603)の記事です
避難者、管理者の心情、そしてhouse publishingの活動のゆく末さえも占う、特別な記事だったので今まで保存していました。ちなみに、この記事でいう"厚紙"は、house publishingが全世帯分用意した間仕切りのことです。間仕切りを製作させてもらった者として望むのは、間仕切りを設置することで、みんなが「家族のような雰囲気」になることです。決して、間仕切りが「家族のような雰囲気」になるのを阻む"壁"であってはなりません。その両立ができないときに、極端な考えとして、時として"間仕切り害悪説"のようなものが流布してしまいます。間仕切りを置かないことが、よい避難所の指標であるかのようにおっしゃる方もいます。しかし、何ヶ月にも渡る避難所生活で、プライバシーを守る間仕切りが必要でない避難者などひとりもいません。これは多くの避難所を廻って聞いたからこそ分かる、避難者の本音です。繰り返しになりますが、house publishingがすべきことは、間仕切り設置によってみんなが「家族のような雰囲気」になれるような仕組みを考えることではないでしょうか。