京大「デジタルデザインワークショップ」に行きました

京都大学デザインスクールの「デジタルデザインワークショップ」
の見学に行ってきました。
http://dl.kuis.kyoto-u.ac.jp/ddws/


3月15日、16日、17日の3日間に渡って行われましたが、
16日のプログラムのみ見学させていただきました。


講師は、大島裕明さん(情報学研究科 社会情報学専攻 特定准教授)と、水野大二郎さん(デザイン学ユニット 特定講師)
ゲスト講師として、各地のファブラボ関係の方々もいらしてました。

15日と16日に行われていたワークショップは、"Digital Fabrication & Information Design"と題して、「2日間でゼロから映画をつくろう」というものでした。


映画の題材となったのは、星新一ショートショートで、タイトルは忘れてしまいましたが、
―地球人が地球に代わる惑星を探索していたところ、移住に適していそうな新惑星を発見。調査艇を送りこんだところ、まちは廃墟と化し、放射能汚染され、生物もみな息絶えてしまっており、地球人はその星への侵略を中止する。しかし、実はそれはその星の住人の自作自演であった―というような筋書きでした。


会場では、様々な機材を用いて本当にゼロから映像作品を製作しており、会場に入った瞬間、何だか分からないけれど異様な切迫感がありました。
そもそも、皆が「2日間で映画を作るのは無理」と言いつつも、それでも敢行したため、かなりスピード感のあるワークショップとなったそうです。


今回は、一見学者として、その映画製作現場を紹介します。
ファブラボで使われている機材の紹介もしています。



こちらが、会場となった「吉田デザインファブリケーション拠点」です。



扉が少し開いており、そこには……



このような案内書きが。



室内は広く……



多くの機材が並びます。



そこで行われる、謎の作業の数々。



幾つかのグループに分かれて作業しているようです。



切迫感がある中でも、皆さん楽しそうに作業していました。



映画用に、電子機械も作っているようです。



ホワイトボードは、このようなドローイングが。



どうやら、服も作っているようです。



こちらがスタジオの風景。ようやく、映画っぽい雰囲気になってきました。



ここからは、映画製作に用いられた機材の説明をします。



こちらは2台とも、樹脂成型型3Dプリンターです。



左のもので、このような立体物をつくることができるそうです。



こちらは切削型3Dプリンター。



このような造形物を精密に作ることができるそうです。



電気丸ノコもありました。



こちらは簡易型の裁断機。紙や薄手のプラスチックを自由な形に裁断できます。



こちらはファブリックプリンターで……



布地に直接このような精彩な印刷をすることができます。



映画撮影用の衣装も、この機械で印刷しているようです。



こちらは刺繍ミシンです。



普通のミシンもあるようです。



アイロンも本格的なものが置いてあります。



こちらはレーザーカッター。MDFや、アクリル板を切ることができ……



このようなものを簡単に作ることができます。



ただし、室内で使用するためには、このような大がかりな排気浄化装置が必要だそうです。



こちらは、大型のプリンター。もちろん、普通のサイズのプリンターもありました。



作業用ベンチも素敵でした。



イタリア製だそうです。



こちらはCNCフライス。



普通のフライスも。



旋盤。



卓上糸ノコ盤。



サンダー。


そして、ワークショップ終了の時間となりました。



各地のファブラボ関係者がゲスト講師として見守る中、映画が上映されました。



講師の水野大二郎さん(http://www.daijirom.com/)による講評もありました。


どんな映画になったのでしょう……?


続きはファブで!、と言っておきます。


関係者のみなさま、見学させていただきありがとうございました。