日本中から集められた本は、どのように届けられているか@気仙沼
こちらは気仙沼市内にあるhouse publishing工場です。
この工場は、震災以降、日本中から集まる絵本や漫画の収集・配布拠点としても機能してきました。
そういった活動を通して見えてきた課題は、
・大量に送られる本の届け手が気仙沼市内に不足していること
・本を届けたとしても、それを有効活用するための労力や環境が不十分なこと
・本を届けることが、必ずしもそこの人たちのためにならない場合もあること
です。
そんな課題に対して、house publishingは、送り手と受け手の仲介者となるべく、時機をみつつ、少しずつではありますが、お送りいただいた本の配布活動を行ってきました。
今回、気仙沼市内にある社会福祉法人洗心会「ワークショップひまわり」さんからお話があり、本(今回は漫画)とダンボール製本棚を持っていくことになりました。
事の経緯……
ひまわりさんが、福岡のハッピーライドさんという団体を通して、漫画『ONE PIECE』全巻購入分の図書券の支援を受けることになり、それを収納するための本棚を必要とされていたのですが、余震の続くなか大型の重い本棚を新規導入するよりはダンボール製本棚の方が気軽で安心、とのことで今回のお話をいただきました。
まず、棚をつくります。
一枚のダンボールシートを用意します
次は漫画の選定作業です。
これらの本の中から、その時々に相応しい本を選んでいきます。本は中古のものが多く、例え巻続きになっていたとしても全巻揃っているものは稀です。
選んだ漫画をご紹介します。
などなど
このような形で届けられています。
『ONE PIECE』全巻も、無事収まったようです。