ふくしのデザイン#1

「アトリエで作ったオーナメントを飾って一緒に販売するための、クリスマスツリーをデザインしてほしい」

仙台市内のある授産施設http://atelier-socius.blog.so-net.ne.jp/)から、そんな依頼をいただきました。



初期イメージスケッチ。

材料は、強度の点からシナベニヤにしました。
ベニヤをカットして十字に組み合わせ、ツリーに見立てます。

アクセサリーを飾ったり、そのまま飾っても違和感ないような、年中使えるデザインに。


ベニヤを電ノコで切る作業が必要になるわけですが、
この作業もゆくゆくは授産施設に依頼できるように、

「誰でも楽しく、かつ綺麗に切れる形」

をデザインすることがポイントとなりました。


今回は、ツリーをすべて曲線で構成することによって、これを解決しました。
これによって、電ノコでのカットがかなり楽になり、
しかも多少のズレも気にならなくなりました。
また、角になった窪みがないので切り込みすぎて見栄えが悪くなる心配もありません。
それに、やすりもかけやすい。



イメージスケッチを図案化。



パソコンに取り込み、全ての線をペジェ曲線でなぞりました。



ホームセンターの工作室でカット。


■関連
東北のホームセンター調査【まとめ】
http://d.hatena.ne.jp/housepublishing/20120607/1339059561
ホームセンターの工作室でテーブルをつくってみた
http://d.hatena.ne.jp/housepublishing/20120704/1341414580
長い"つっぱり棒"を自作してカーテンを吊ってみた
http://d.hatena.ne.jp/housepublishing/20120722/1342933593



このようになりました。電ノコの要領がつかめなくて、何か所か失敗してしましました。



それでも気にせず、やすりをかけて試作品の完成です。



追記:試作品その2。形を微調整し、サイズを一回り大きくして、シナベニヤの厚みも厚くしました。
透明な漆塗料を2度塗りした状態。



追記2:オーナメントの数と配置のバランスを重視したタイプ。



追記3:初期案にオーナメント(仮)を10個つけてみた。



追記4:仙台市県庁前勾当台公園にて行われた販売会(ウェルフェア)にて。試作品を置いてみたところ。


追記5:材料をシナベニヤから共芯ベニヤ(芯材もシナ材のもの)にしてみた。5.5mm厚のものを発注済み。
→シナベニヤの方が仕上がりが良かったので、変更取り消し。


追記6:アトリエから陶器のオーナメントをお借りして、チラシ用の写真を撮りました。




こちらは、パッケージのイメージです。


追記7:ソープフィニッシュの「ちびツリー」もつくりました。


追記8:10月8日に行われた薬師堂の「手づくり市」のようすです。





追記9:こちらは、「ちびツリー」と同じく、ソープフィニッシュで仕上げたものです。


追記10:ツリーの取扱い説明書を作成しました。


パッケージ試作


追記11:微細なモデルチェンジが幾度もあり、最終的に完成したもの。


追記12:納品しました。