京大「デジタルデザインワークショップ」に行きました

京都大学デザインスクールの「デジタルデザインワークショップ」
の見学に行ってきました。
http://dl.kuis.kyoto-u.ac.jp/ddws/


3月15日、16日、17日の3日間に渡って行われましたが、
16日のプログラムのみ見学させていただきました。


講師は、大島裕明さん(情報学研究科 社会情報学専攻 特定准教授)と、水野大二郎さん(デザイン学ユニット 特定講師)
ゲスト講師として、各地のファブラボ関係の方々もいらしてました。

15日と16日に行われていたワークショップは、"Digital Fabrication & Information Design"と題して、「2日間でゼロから映画をつくろう」というものでした。


映画の題材となったのは、星新一ショートショートで、タイトルは忘れてしまいましたが、
―地球人が地球に代わる惑星を探索していたところ、移住に適していそうな新惑星を発見。調査艇を送りこんだところ、まちは廃墟と化し、放射能汚染され、生物もみな息絶えてしまっており、地球人はその星への侵略を中止する。しかし、実はそれはその星の住人の自作自演であった―というような筋書きでした。


会場では、様々な機材を用いて本当にゼロから映像作品を製作しており、会場に入った瞬間、何だか分からないけれど異様な切迫感がありました。
そもそも、皆が「2日間で映画を作るのは無理」と言いつつも、それでも敢行したため、かなりスピード感のあるワークショップとなったそうです。


今回は、一見学者として、その映画製作現場を紹介します。
ファブラボで使われている機材の紹介もしています。



こちらが、会場となった「吉田デザインファブリケーション拠点」です。



扉が少し開いており、そこには……



このような案内書きが。



室内は広く……



多くの機材が並びます。



そこで行われる、謎の作業の数々。



幾つかのグループに分かれて作業しているようです。



切迫感がある中でも、皆さん楽しそうに作業していました。



映画用に、電子機械も作っているようです。



ホワイトボードは、このようなドローイングが。



どうやら、服も作っているようです。



こちらがスタジオの風景。ようやく、映画っぽい雰囲気になってきました。



ここからは、映画製作に用いられた機材の説明をします。



こちらは2台とも、樹脂成型型3Dプリンターです。



左のもので、このような立体物をつくることができるそうです。



こちらは切削型3Dプリンター。



このような造形物を精密に作ることができるそうです。



電気丸ノコもありました。



こちらは簡易型の裁断機。紙や薄手のプラスチックを自由な形に裁断できます。



こちらはファブリックプリンターで……



布地に直接このような精彩な印刷をすることができます。



映画撮影用の衣装も、この機械で印刷しているようです。



こちらは刺繍ミシンです。



普通のミシンもあるようです。



アイロンも本格的なものが置いてあります。



こちらはレーザーカッター。MDFや、アクリル板を切ることができ……



このようなものを簡単に作ることができます。



ただし、室内で使用するためには、このような大がかりな排気浄化装置が必要だそうです。



こちらは、大型のプリンター。もちろん、普通のサイズのプリンターもありました。



作業用ベンチも素敵でした。



イタリア製だそうです。



こちらはCNCフライス。



普通のフライスも。



旋盤。



卓上糸ノコ盤。



サンダー。


そして、ワークショップ終了の時間となりました。



各地のファブラボ関係者がゲスト講師として見守る中、映画が上映されました。



講師の水野大二郎さん(http://www.daijirom.com/)による講評もありました。


どんな映画になったのでしょう……?


続きはファブで!、と言っておきます。


関係者のみなさま、見学させていただきありがとうございました。

「とほん」をご紹介します

大和郡山にブックカフェがあったらいいな、なんて思っていたら、
奇遇にも大和郡山で本屋さんを始めようとしている方に出会い、本日オープンとなったそうです。

この一連の出来事に、不思議な気持ちがしています。
何か他人事の気がしないというか、他人様の夢を追体験しているというか。

本も同様に、読むことによって多くの出来事や経験を追体験することができます。
場合によっては、ありもしない事物であっても、さもあるかのように感じることができる。

「追体験は実体験に敵わない」と侮るなかれ。
時としてその実感は、ファンタジーと呼ぶにしてはあまりにも尤もらしい質感を持って迫ってくる。
これもまた「実体験」のありようだと思います。

そんな体験ができる本のことが大好きで、何をしていてもいつでもどこでも本のことを考えていて、
全てが「〜とほん」になってしまう。

そんな店主がやってるお店です。


とほん
http://www.to-hon.com/

ちゃっかり『実寸』も置いていただいています。
ありがとうございます。

とほん、自分事のように応援します。

赤塚不二夫が少年期を過ごした大和郡山でブックカフェをしたい


記事の内容と全く関係ありませんが、今日のGoogleのイラストは、小津安二郎でしたね。

生誕110周年とのこと。

さて、
久しぶりのhouse publishingブログ更新です。
ちなみに「ダンボールニュース」は、更新にとても手間がかかるので、しばらくお休みさせてもらっていました。すみません。

今まで何をしていたかというと、実は、宮城県から奈良県に引越しをしていました。
引越しと言っても、仙台の事務所はそのままで、奈良の職場に住み込み、という何とも不安定な生活を3カ月ほど続けてまいりました。

関西圏での生活は初めてなので、戸惑うことも多いですが、基本的に優しい方が多く、更にいうならば奈良県民は保守的な気質が強いそうです。

物件にもその保守性が表れているらしい。

5万件ほど物件をリサーチした後、大和郡山市という城下町にターゲットを絞り、駅近くの目ぼしい不動産屋さんで聞いて廻りましたが、それほど難しい条件を出しているにも関わらず、「そんな物件ありません!」と言われる毎日。

事務員のお姉さんからも、変な物件を探している人、略して「変な人(クスクス)」と呼ばれる始末。


大和郡山と言えば、赤塚不二夫満州から引き揚げ後、少年期を過ごした旧城下町です。
奈良時代から要所として栄え、城下町が形成されたのは、戦国時代末期に筒井順慶がこの場所に入ってかららしいが、歴史的なことは、もう少し勉強が必要。


閑話休題
今日は、諦めかけて普通の物件の内覧に行ってきました。

といっても、その普通の物件、大家さんが一階で麻雀教室を開いており、
市中心部にあるにも関わらず、家賃はかなり安め。

「夜でもジャラジャラ聞こえるかも知れませんが」

不動産屋さんのエクスキューズを聞き流しながら、
窓を開けると、冬なのに暖かい風が入り、中庭と思われる空間には、井戸がポツリ。

「まだここら辺には井戸があるところもあるんですね」

聞いてみると、

「そういえば、すっごく古い物件で、現役の井戸がある物件があるみたいですよ。
駅から3分で、便利なんですけど、何せ武家屋敷なので、なかなか借り手がつかないみたいですよー」

とのこと。

それだよ、明智君。

その物件を仲介している老舗の不動産屋を教えてもらい、
こっそりコンタクト。

そこで武家屋敷と、もう一か所SF(少し不思議)物件を案内してもらいました。



こちらの物件は、螺旋階段がメイン動線となっている物件です。



駅近・城近で、3階の居室や、その上にある屋上からの眺めはなかなかのものでした。


そして、こちらが武家屋敷。
以前は学者が住んでいたそうです。


こんな外観。駐車場付きです。


室内も趣たっぷり。



階段室とか、



階段の手すりとかも格好良かった。



庭付き。


離れに風呂・トイレあり。


井戸も本当にありました。

こんな場所で、ブックカフェとかできたらいいな、と考えています。

吉野に行ってきました

仕事で奈良県の吉野に行ってきました。

吉野杉で有名な吉野郡吉野町ですが、やはり町全体が木材加工業のコンビナートのようになっていました。



まずは、吉野製材工業協同組合(http://yoshinozai.com/)というところにお邪魔しました。



協同組合の方にご紹介いただき、町内にある加工場でスギとヒノキの端材をいただけることになりました。



ダンボール箱に詰めていきます。



工場内部のようす。



工場内部のようす、



こういったごく普通に使われている道具も、素敵でした。



これくらい端材をいただきました、



吉野では、主にヒノキとスギがとれるらしいですが、こちらでは、日本で唯一の割り箸用材の競市が開催されていました。目の詰まったスギやヒノキの辺材が、割り箸に最適らしく、高級木材として流通しています。ちょうど、『ちょブック』(http://cho-book.com/)という冊子の編集委員の方々が、取材に訪れていました。



その次は、丸商店(http://www.marushouten.co.jp/)さん訪問。
事務所玄関入ってすぐに、iPhoneのカバーが置いてありました。
突然お邪魔したにも関わらず、幾つもある工場の内部を見学させていただきました。



こちらは、材を薄く削る工程。



木を1mm以下にスライスしたものを貼りあわせてプライウッドにするそうですが、その原料も沢山見せていただきました。



こちらが、先ほどのiPhoneケースを作っている機械です。



削りたてのもの。やすりがけ前でも、かなり綺麗に仕上がっています。

こちらのサイトで直販もされているそうなので、ご興味のある方はぜひどうぞ!
http://marushouten.ocnk.net/

ダンボールニュース(10月号)

こんにちは。みさなまいかがお過ごしでしょうか?
Hi, how do you do?



ダンボールニュース(10月号)をお送りします。
Worldwide "Cardboard News -October"

ダンボールニュースは、世界最新・最深の情報を誇るダンボール情報メディアです。
This is worldwide "Cardboard News" -The fastest and deepest cardboard information media by "house publishing".


コンテンツ Contents
〇紹介記事(30件) News
ダンボール業界速報 Japanese Industrial News
〇今月のブログ記事 house publishing Latest Update
〇WEB上で話題になった今月の一言 Cardboard Phrase




■紹介記事(30件) News


紙の服(theones2watch)

papercuts




クラフトペーパーでできた服(sylviaheisel)

paper dress




大野萌菜美のダンボール女子ブログ(ameblo)

Cardboard Girl Blog




GILES OLDERSHAWのダンボール肖像画(gilesoldershaw)

GILES OLDERSHAW




猫の頭にいろいろのせてみた(booksofadam)

Tiny Hats on Cats




おしゃれ猫ハウス(kekamsterdam)

CARDBOARD CRIB FOR CATS




ダンボール観覧車(mymakedo)

Cardboard Ferris Wheel




干し草でたまごパック(behance)

Happy Eggs




ダンボールたまごパック(behance)

EGG BOX





ダンボールにすりかえるいたずら(youtube)

Cardboard Girl




タイのカンニング防止策(odditycentral)

Bizarre Anti-Cheating Paper Hats Spark Controversy in Thailand




ダンボールレコード(pictogramstudio)

cardboard recoard




ダンボール受話器(bitrebels)

Fully Functional Paper Origami Cell Phone Design




ダンボールカメラ(designbuzz)

Five best Paper Cameras for avid photographers




PC用ダンボールバッグ(twitter)

Cardboard PC bag




ダンボールPC(mynavi)

Cardboard PC




ダンボールプリンタ(wired)

CArdboard Printer




たまごパックのような素材のランプシェード(dezeen)

Cardboard Lump Shade




まるでダンボール。軽量かつ強靭なテーブル(benjaminhubert)

Ripple




収納力抜群のパーテーション(inhabitat)

Cardboard Partition




キンドルのダンボールディスプレイ(popewainwright)

Cardboard Display




オフィスをダンボールで作るなら……今でしょ!(telegrama)

Carboard Office




ピザの箱でできた壁(dezeen)

Pizza Box Wall




ダンボール教会のHPが完成(cardboardcathedral)

Cardboard Cathedral HP




Bashir MAKHOULのダンボールアート(aichitriennale)

Bashir MAKHOUL




ダンボール発電(sony)

Cardboard Power Generation




ダンボール押し花(minhana)

How to make pressed flower




マリアーノのダンボールグローブ(youtube)

Mariano's Cardboard Baseball Glove




MARK OBRIENのダンボールアート(mark-obrien)

MARK OBRIEN




ダンボルギーニ(bitrebels)

Almost Life-Size Lamborghini




ダンボール業界速報 Japanese Industrial News

8月7日付(2524)
・段古紙価格、今後の動向に注目。「輸出高騰、国内価格は?」「原紙への転嫁難しい中で」「中国の先行き慎重に見極め」
・郄橋製作所・郄橋宏新社長インタビュー「主力機に更なる磨きを」
・丸三製紙、新マシン設置工事に着手。15年1月稼働予定。
レンゴー、マルソル子会社に。株式取得完了。
・8月・関東、段古紙輸出価格トン1万8100円。
・特種東海製紙、紙わざ大賞作品募集。エントリー9月30日必着。
・6月速報、原紙生産量、前年比4.5%増。在庫は41万5千トン弱。
・6月速報、段ボール生産量、前年比2.3%減。3カ月ぶりにマイナス。
・日本製図機工業、CAD講習会を8月28〜31日、東京で開催。
・製紙連の<2013年1−6月紙・板紙及び原材料需給について>
・小森のリスロンA37P内覧会を日経印刷で開催。
リョービサマーショー8月23、24日東京ショールームで開催。
引用:板紙・段ボール新聞より

8月17日付(2525)
・梅谷製作所で5機種公開運転、使い易さ抜群のマシン。新型ダイカッタD9搭載、耳付きヤッコ箱生産。受注好調、フル稼働続く。
ユーコン、端末持ち歩き効率化実現。タブレット用アプリ<段Pad7>情報分析迅速に。
レンゴー、中国・中山2社の株式譲渡。持分法適用関連会社に。
・国内段古紙買取り価格、トン1万5千円に上方修正。
・東濃コアー社長、河野裕仁専務が就任。
・日本マクダーミッド社長ジュリアン・ベイショア氏インタビュー「フレキソ強化」「長期的な成功目指す」
・カウンタープレートジャパン、打抜き効率化セミナーを9月5日に大宮と、9月12日大阪で開催。
・6月速報・中しん輸出、前年比90倍。輸入は前年比半数以下。
・東京紙器工業組合、BOX2013開催。
引用:板紙・段ボール新聞より

8月27日付(2526)
・ワコン、新幸機械製作所のスーパーα導入。先を見据えて先行投資、「使い易さ抜群」。20歳の女性と2名で運転。
・関東商組、古紙持ち去り撲滅に本腰。GPS追跡本格始動。行政回収開始、輸出高騰が背景。輸出ルート断絶も課題。大久保理事長「集大成として取り組む。回収の免許登録も必要では」
・日本パッケージデザイン大賞展開催。生産者の”想い”を表現。デザイン、ユーザー目線で。
・7月速報、段原紙生産量7.9%増。在庫量は40万2千トン。
日本製紙中部電力らと発電事業
・日本ロジスティクスシステム協会、ロジスティクスソリューションフェア会見。「物流の高度化、効率化推進」「最新情報を発信」
・DNPエス・ピー・テック、段ボール製・簡単組立POPツール開発。
引用:板紙・段ボール新聞より

9月7日付(2527)
・<不透明感増す段ボール業界>5〜8月の現状、シートは下落、量も不足。レンゴー動く、他社は?
・キヨシ・ネットワーク、カートン+α新バージョン導入10社に。クラウドで管理容易に。
・旭段ボール、加工会社買収。得意先、製品の幅拡大。
・近畿刃物工業、ものづくり支援補助金採択。
・福野段ボール工業、C段の製造開始。
・9月・関東、段古紙輸出価格トン1万8197円。
ユーコン、<FM Pad>発売。配送効率化と事故防止、配送コスト透明化。
・ヤノテック、ライナ撥水装置高速化。撥水液の飛び散り激減。
・日本セキソー、イベント向けオール紙製ブース拡販。積層段など活用。
・日本ヒューレット・パッカード、インクジェットプリンタ発売。段ボール4枚同時印刷。環境性と印刷精度両立。
・新和製作所、池袋にサンプルセンター設立。顧客対応、営業力を強化。
リョービ、サマーショー開催。高付加価値印刷を提案。
引用:板紙・段ボール新聞より

9月17日付(2528)
・王子コンテナー・鴛海新社長インタビュー「シェア回復、最大の使命」「横断的な方針掲げ、実現めざす」
・特種東海製紙、技術融合、新製品を発売。クラフト紙にエンボス加工<D´ CRAFT>。
・ISOWA、FFGの受注残15台。スリスコも7台。
・ティ・アイ・エス、表面検査装置を強化。高性能と低コスト。
・エルスエンジニアリング、セット替え回数を削減。全自動刃曲げ機、ホイール8個装備。
・日本パッケージングコンテスト表彰式開催。時代を映した高レベル包装。
・近藤商店・塚越社長インタビュー「営業、管理の”最適化”推進」「エンドユーザーへ垣根越えた提案」「メーカーとも連携」
・永井機械、JAPANPACKにワンタッチグルアーなど出展。
・アビット・フレックス、高速対応の印刷検査機販売。低価格機PR。
引用:板紙・段ボール新聞より

9月27日付(2529)
・アイキ工業・秋山光一社長インタビュー。低温接着を提唱、「蒸気活用、”貼合はタイミング”」
・多和田紙工、ISOWAのシングルフェーサ導入。コスト競争力を増強。6年でSF(CF40)更新。
・山田機械工業、毎分40束の結束機公開。段メーカー100名強参加。
・紙加労協、結成40周年祝賀会を開催。労働者のため決意新たに。
・3R推進団体連絡会、関係省庁に報告書提出。容器包装リサイクル法、見直し審議前に。
・明和ゴム工業、工場屋根全面にソーラー設置。環境対応とコスト削減。
・エルスエンジニアリング、抜型刃物を長寿命化。韓国製で低価格。
・カウンタープレートジャパン、打抜きセミナー開催。ムラ取り作業激減目指す。「明るい職場に」
・8月速報、段原紙生産量・前年比1.6%増。
三浦工業、ドレン回収で燃料削減。<HX>発売、放熱減り現場快適。
・ギフトショー秋開催、ユニークな紙製品揃う。
リョービ、高品質2機種発売。生産性を追求。
引用:板紙・段ボール新聞より




■今月のブログ記事 house publishing Latest Update


『実寸』できました。


ダンボールでサバイバル!



■WEB上で話題になった今月の一言 Cardboard Phrase


"ダンボール戦車" ―Cardboard Tank




またね!
Bye!


*当「ダンボールニュース」では、ダンボールに関する有用な情報や、面白い情報を、みなさまにいち早くご提供することを目的としております。それにより、ダンボール業界がさらに進化/深化する一助となれば幸いです。そのため、ご紹介している情報は、必ずしも裏取りをしておりません。また、必ずしも新鮮・清潔・健康的なものとは限りません。ご了承ください。
"Cardboard News" is driving for...
・Delivering useful and interesting news for you as soon as possible.
・Developing Cardboard industry.
Therefore we don't necessarily make sure of the accuracy of the news. Plus, it's not necessarily fresh and clean.

*「ダンボール業界速報」に関しては、日刊板紙段ボール新聞社さまにお許しをいただき、新聞の見出しを掲載させていただいております。誠にありがとうございます。こちらは、情報の適正性を保つために英訳をつけておりません。
"Japanese Industrial News" is quoted from a journal site. No translation to keep textual accuracy.

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ダンボールでサバイバル!

1997年夏、阪神大震災発生から約2年半後、宮城県気仙沼市にあるリアス・アーク美術館で学芸員・山内宏泰さんによるワークショップ「ノラの家」が開催されました。そのとき私は小学6年生で、友達と一緒にワークショップに参加しました。その内容は、被災時を想定し、ダンボールでシェルターを作り、美術館の外で一泊するというものでした。以降、私は山内さんをダンボールの師匠と仰ぎ、建築の道へと進みました。そして月日が流れ、東日本大震災発生後、師匠と再会。改めてダンボール間仕切りの作り方を相談し、被災地支援活動を行いました。今回、震災発生から約2年半が経ち、今度は私がこどもたちにダンボール間仕切りの作り方を教える機会をいただきました。

場所は、愛知県名古屋市にある、愛知芸術文化センターの8階。
あいちトリエンナーレキッズトリエンナーレという催しのひとつとして企画されました。

タイトル:「ダンボールでサバイバル!」
日時:平成25年8月17日(土)18日(日)14:00〜16:30
対象:小学生以上 
人数:各日15名程度


*1日目は、私物のカメラ故障により、記録写真を撮ることができませんでした。1日目に参加されたみなさま、申し訳ありません。
*2日目は、友人のカメラマンが名古屋入りし、撮影をお願いしました。



ポスターです。満員御礼。



開場の時間となり、参加者とその保護者が来場してきました。



人数が揃うまで、こどもたちは巻きダンボールの上で遊んでいます。



それでは、ワークショップ「ダンボールでサバイバル!」をはじめます。



ざわざわ



まずはパワーポイントで被災地の状況を説明。活動を始めるまでの経緯もお話しました。



ちょっとずつ聞き耳を立ててくれていますね。



気仙沼の震災後の写真も見せました。

「君たちはこの津波の中、どうやったら生き残ることができますか?」

「今日は答えを教えませんが、常日頃考えていてください」



サバイバルと聞いて、真剣な表情になってきました。



悲痛そうな表情も見えました。


ジブリの映画『風立ちぬ』は観ましたか?」

「君たちがこれから生きる時代は、この映画の頃と似ています」


「今日は、みなさんにこれからの時代をサバイバルするための方法を教えます」


「まずは、師匠から教わった、ダンボールのきれいな折り方を教えます」


「このように、ダンボールカッターの刃を入れていきます」


「その後、手芸用へらで切り込みを深くして、木片の角で45度の溝をつければ、きれいに折ることができます」



「次はダンボールの切り方を教えます」

「このように切り込みをつけると……」


ダンボールカッターで真っ直ぐ切ることができます」


「割りピンを使えば、このようにダンボール同士をしっかりくっつけることもできます」


「それでは、みなさんに避難所生活を始めてもらいます」

「まずはここに寝てみましょう」

「言い忘れていました。今から、その枠の中が君たちのスペースです」

「どうですか?この状態で数か月、快適に過ごせそうですか?」

「今日は、ダンボールで間仕切りを作って、みんなで快適に過ごす方法を研究しましょう」


「支給物資のダンボールを配布します。ひとり3枚までですよ」


「となりの人とぶつからないように、作業スペースを作りましょう」


「支給物資の道具を配布します」

「支給物資を使い切ってしまったらサバイバルできません。大切に使いましょう」


「それでは作業を初めてください」


























間仕切り作りが早く終わった子から、house publishingの「ダンボックス」を作ってもらいました。



ボンドで部材を接着していきます。



接着したあとは、このように乾くまで座っていればOKです。












最後に、パワーポイントで、house publishingのダンボール間仕切りや家具の例をお見せしました。



今日の経験のすぐ延長線上に、これらを見てくれたことでしょう。



保護者を交えて、お披露目会となりました。



弟君が、本当に寝ちゃってます。



記念撮影。いいお兄ちゃんですね。



集合写真を撮りました。



ご参加いただいたみなさま、トリエンナーレスタッフのみなさま、お疲れ様でした。
また、震災以降、気仙沼のこどもたちのために何度も絵本をお送りくださり、名古屋に着いてからも市内会場の案内や、資材買い出しのお手伝いをしてくださった愛知芸術文化センターの高木さん、今回のトリエンナーレの芸術監督を務める五十嵐先生、そして山内師匠、大変お世話になりました。それから、長野から遥々応援に駆け付けてくれた西松夫妻、ありがとう。
現地で初めてお会いした方々も、とても素敵な方ばかりでした。お会いできてよかったです。
みなさま、本当にありがとうございます。

Photograph by Hidekazu Sekiguchi

ダンボックスの資材協力:日本セキソー株式会社様

『実寸』できました。

東北に住む有志の集まり「実寸編集委員会」が発行した、東北6県の福祉作業所で生産される、多彩な製品を実寸サイズで掲載する冊子『実寸-JISSUN』のご紹介をします。

■「実寸」の意義
普段の生活において、私たちは「表現物が実寸サイズかどうか」ということを、あまり気にとめることはありません。むしろ、対象物を拡大・縮小して表現できることによって、その表現の幅は広がっているとも言えます。しかし、例えばデジタルカメラで対象物を撮影し、コンピュータのインターフェースに表示させる過程で、「実寸が抜け落ちるように加工が施されている」と考えるとどうでしょうか。そう考えると、情報化が進む現代において、私たちはそのような「加工」が施された、膨大な量の情報を毎日のように眺めていることになります。
この一例に洩れず、この世界にあふれる見知ったはずの情報には、あらゆる「加工」が施されていて、そこから何の偏見もない現実を推察するのは至難の業です。そんな状況のなか、「実寸」でこれを見直すだけでも、まだまだ未知のものとして、私たちの眼に映るのではないでしょうか。

■特集 東北の福祉を実寸で読み解く
大正時代末期に起きた「民藝運動」は、手仕事による工芸品の実用性に美しさを見出すものでした。これをきっかけに、これまで東北の地においても数々の工芸品が紹介されてきました。
しかし、東日本大震災発生以降、私たちはそのような美しさに言及する隙を失くしつつあります。日常を下支えていた多くの支柱を失った今だからこそ、何が我々の生活を豊かにしていたか、再考する必要があります。特に現代においては、福祉作業所が工芸品の作り手としての役目を担っているところがある一方で、その多くは正当な評価を得ているとは言い難く、作り手にとって恵まれているとは言い切れない現状があります。
私どもはこのような福祉作業所を「工芸の最後の砦」と位置づけます。本特集では、紙媒体の特性を活かし、製品を実寸サイズで掲載することで、東北の福祉を読み解き、広く知らしめることを目的とします。

立ち読み動画


■冊子概要
発刊日:2013年8月1日
サイズ:A4判横長48ページ
内容:インタビュー、製品紹介(35製品)、福祉関係者による座談会、ほか
販売価格:定価 1,000円 (本体952円)
販売方法:各地の書店・雑貨店・カフェ・イベント等で取り扱うほか、ホームページにて受注。
*取扱店は随時ホームページにて更新。

実寸ホームページ


チラシ