気仙沼復興協会写真救済部@月立中学校旧校舎

津波により、多くの写真やアルバム等が流され、ときたま、道端でそれを見つけることがあります。そんなとき、どうすればよいのでしょうか?

気仙沼の月立中学校旧校舎で、写真救済プロジェクトが行われている、ということを聞き、一般社団法人 気仙沼復興協会の写真救済部 部長の高井晋次さんにお話を伺いました。


こちらがそのアルバム。友人が震災直後に向洋高校の近くで見つけ、どうすればよいのか分からず、しばらく預かっていたものです。


場所は、気仙沼のここらへんにあります。バイパスのルートからはずれて、その下を潜っていくようなかんじなので、奥へ奥へと進んで行くような印象を受けます。ぽつぽつと点在する民家と、鉱業林業の工場が目立つ場所です。かなり立派な養蚕建築なども残っていました。


月立小学校旧校舎と月立中学校旧校舎が並んで建っており、その背後には、新しい月立小学校の校舎がみえます。月立中学校は、新月中学校と合併しました。


入り口です。


旧校舎の手前には、仮設住宅があります。


こちらが月立小学校旧校舎。


登録有形文化財に指定されています。


こちらが月立中学校旧校舎。写真救済事業は、こちらの一階で行われています。


玄関を入ると、まずその物品数に圧倒されます。木造の建物と相俟って、民藝館のような雰囲気があります。


廊下のようすです。写真やアルバムのほかにも、絵画や位牌、ランドセル、大漁旗などの記念品が並びます。

この手前に事務室があり、写真の洗浄・乾燥やスキャニング等はそちらで行われていました。



こちらがメインの収蔵室です。ここはかつて理科室だったそうです。木造だからなのか、暖かく、写真を保管する上で大事な湿度の調節も万全でした。素敵な音楽も流れています。

現在11人のスタッフがいらっしゃるとのこと。私は、今日写真を持ち込んだだけですが、写真を探しているという方にも、とても親身に対応をされていたのが印象的でした。

現在は、写真のデータベース化の作業が進んでおり、「みなみまちcadocco」でも、そのデータベースを見ることができるそうです(毎日ではないそうですので、要確認)。

収蔵室の写真整理のためのダンボール製(?)収納棚があったらいいな、とのことでした。高井さん、スタッフのみなさま、お忙しいところお邪魔しました。